女子プロレス・ドリームフェスティバルと銘打たれた後楽園ホールの「還暦祭」の初日。平日で若干の空席はあったものの、ほぼ満員の観客が集まった。
9団体が集まるオールスター戦的大会。初対決や普段交わらない対戦もあったが、全体的には、各団体のカラーが打ち出された内容となった。
こういった対外戦、交流戦という場で力を発揮できる選手は、観客に強く印象づけができる。スターダムのウナギ・サヤカは、堂々とマーベラス勢を挑発。普段通りの言動ではあるものの、堂々と主張できる肝の据わった強いハートがあるのが伝わってくる。
メイン以外で特にインパクトを残したのは、センダイガールズの橋本千紘と優宇が組む“チーム200kg”。
技の鋭さやパワフルなムーブは、強烈。特に橋本が見せたコブラツイストは、「きっちり決めようとすればこうなる」というほど、ガッシリ決まっていた。
メインは、尾崎と雪妃がOZアカデミースタイルで暴れまくり。自身のユニットCOLOR'Sを立ち上げ勢いに乗るSAKIがメインに抜擢されたことも特筆すべき。6人の中でキャリア、体格で一枚劣るスターライト・キッドは、入場時も、自ら誘導し記念写真に収まるなど、先輩たちに物怖じせず、最後のフィニッシュも持っていった。「この還暦祭、このメンバーの中できっちり3カウントを最後取ったのは、この宣言通りのスターライト・キッドだ!もっと拍手!今日、この私の試合を見て虜になったそこのお前ら!明後日、ここ後楽園ホールでスターダムの試合があるから私を見たければその日もここに来い!そして野崎渚、あなたがキッカケで開催されたこの興行、客席から見てた私が最後勝ちました!私は野崎渚と今日で終わらせるつもりはない。いや、終わらせたくないよね~。私はずっと見てるからな。ふふふ(笑)そしてそして正危軍。また組むのか、闘うのかわからないけど、また会ったときはよろしく」
試合後、マイクを取った尾崎は「皆さん、今日のオールスター戦、どうだった?女子プロ、楽しいよね?!明日のさ、新日vs全日に人数で負けたのがスゲー悔しいんだけど。次あったときは、超満員な!」と、既にチケットが完売となっている翌日の還暦祭2日目の新日本プロレスvs全日本プロレスの男子への対抗心を露わにした。
最後は今大会の発起人となった野崎がマイクを取り、「次は後楽園ホール70周年記念。古希祭が開催されることを楽しみに、今日来た皆さん、これからも女子プロレスの応援を、そして女子プロレスのこれからも必ず見に来ること!これは正式決定だ!今野崎様が決めた!けって~い!」と大会を締めた。
後楽園ホール60周年 還暦祭
女子プロレス ドリームフェスティバル
4月15日(金)後楽園ホール
観衆:1,251人
◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
△Maria(10分00秒 時間切れ引き分け)川畑梨瑚△
◆第2試合 6人タッグマッチ 10分1本勝負
朝陽&○久令愛&松下楓歩(9分24秒 スカイ・デ・スペシャル)マドレーヌ&ななみ&カノン●
◆第3試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ(13分03秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め)渡辺智子&米山香織&●真白優希
◆第4試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
○コグマ&愛海&大空ちえ(8分52秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め)●櫻井裕子&海樹リコ&レディ・C
◆第5試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
○井上京子&加藤園子&Leon10分21秒 ラリアット→体固め)AKINO&佐藤綾子&●ライディーン鋼
◆第6試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○藤本つかさ&中島安里紗(9分34秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロンスープレックスホールド)岡優里佳&●宝山愛
◆第7試合 タッグマッチ 15分1本勝負
白川未奈&ウナギ・サヤカ(15分00秒 時間切れ引き分け)門倉凛&梅咲遥
◆第8試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○橋本千紘&優宇(18分51秒 オブライト)MIRAI&●尾﨑妹加
◆第9試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
尾崎魔弓&雪妃魔矢&○スターライト・キッド(29分31秒 Eternal foe→片エビ固め)野崎渚&●SAKI&彩羽匠
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